こんにちは、がっちょ(gaccho_b)です!
※この記事は筆者が2021年8月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した体験談に基づくものです。日々状況が変わっていますし、時期や個人によって症状が大きく異なるため、最新情報を確認してください。
この度、新型コロナウイルスに感染し、発症、入院、退院まで、人生でもっともつらい20日間を過ごしました。
30代前半、基礎疾患なし、健康診断はオールA、風邪もめったにひかず健康的な生活を心がけています。さらに外出を控え、リモートワーク、手洗いうがい、消毒、マスク、換気…一般家庭の基本的な対策は行っていました。それでも経路不明で感染。
私が伝えたいことは、
その時は突然やってくる
ということ。
私が感染したときは、住んでいる大阪でも1日2000人の新規感染者数を突破し、過去最高記録を塗り替えていたときでした(このあとすぐ3000人まで伸びます)。
感染したらどんな症状がでてくるのか、どれぐらいつらかったのかはこちらからご覧ください。
https://realwosakebu.gaccho.info/fightagainst-covid19-home
まずはこの記事で、何に困ってどんなものを備えればいいのかをお伝えします。
自宅療養で困ったこと
備えるものを説明する前に、なぜそれが必要になったのか、困っていた事をお伝えします。
自宅療養で困ったこと① 外出ができず買い物ができない
最初に直面する問題です。陽性が判明した瞬間から、感染させるリスクがあるため一切外出できません。症状が軽く発熱もあまりなければ通販やフードデリバリー(置き配で受け取り)をフル活用できますが、私のように急激に高熱が出るような場合は、それすらも頭が回りませんし、翌日まで待つ余裕もありませんでした。幸い友人に頼みその日のうちに買って届けてくれましたが、何より常備しておくことが大切です。
自宅療養で困ったこと② 解熱と水分・栄養補給が追いつかない
私はとにかく高熱がでました。PCR検査時とともに診察を受けた際に処方されたカロナール(解熱剤)を飲んで一時的に下がることはありましたが、2時間ももてばいいほう。すぐに38度後半から39度の上がり下がりを繰り返し、最大40度を超えました。この体ではトイレに行くことすら全身の力を振り絞らないと行けないので、自分で自分の体を冷やすこともままなりませんでした。
また、4日目あたりから強い吐き気に襲われ、なにかを口にいれることもかなり大変で、最低限の水分補給と体を冷やすことの大変さを痛感しました。
自宅療養で困ったこと③ スマホの充電は常に確保すること
スマホは絶対、いつなんどきも、トイレにも持っていってください。一度トイレの帰りに突然意識が遠のき動けなくなり、スマホのあるベッド付近まで必死に這いつくばってもどりました。
また、スマホは持っていてても、高熱によって呼吸が浅い状態が数時間続き、手足がしびれ動けず呼吸ができなくなり、自己判断ができなかったため、震える手を必死に持ち上げ、最終的に救急を呼びました。
充電する場所が限られていたり、気づいたときにうっかり充電がなくなっていては、いざと言うときに誰にも連絡できず本当に危険です。保健所からの連絡もあるかもしれません。必ず充電だけは、どんなときも切らさないようにしてください。療養中のスマホは命綱です。
コロナ感染に備え買っておくべきもの 自宅療養編
優先的に必要なものから解説していきます。
自宅療養で買っておくべき食料① 経口補水液 OS-1
食べられなくても水分だけはとりましょう。おなじみ経口補水液。水よりも吸収がよく弱った体にはこれ以上適したものはありません。友人に助けを求めたときに買ってきてくれたのもこれです。
何度吐いても点滴をしてもらい間は、口にしないと自宅では生き延びられません。一口ずつ飲んでも胃がひっくり返りますが、わずかでも吸収されます。
起きたら全身汗だく、立ち上がった瞬間にめまいと動機、熱中症のような症状に見舞われ、倒れ込むようにキッチンに行き水道水を手ですくって口に入れたこともありました。はやめにOS-1を飲んでおきましょう。
自宅療養で買っておくべき食料② ポカリスエット
カロリー摂取の問題です。私は自宅にいる6日間のうち4日間ほどは、ほとんど何も食べられなくなりました。特にきつかったのが5日目あたりから、(おそらく)栄養が足りなくなり、一段と朦朧としてきて全身に力が入らなくなっていくことを体感していました。恐怖です。
少しでも栄養を入れるために必死に飲んだのがポカリスエットでした。発熱後すぐにAmazonで1.5Lを箱買い。ただコップに入れることも大変だったので、500mlペットボトルがおすすめです。
自宅療養で買っておくべき食料③ ウィダーインゼリー
ポカリと併用して、解熱剤で少し落ち着いたときに摂っていたのがゼリー飲料。これもポカリと同じく助かりました。ビタミン入もあるので気休めですが、少しでも体のためになればと思っていました。いいか悪いかで言えば適していない部分もあるでしょう。でも胃になにもなくてもえづくほどの吐き気の中、なにも口にしていなかったらもっとひどくなっていたでしょう。
自宅療養で買っておくべき食料④ カロリーメイト
まだ固形物が多少取れる間はカロリーメイトを一口かじって水分をとって、2口、3口まで頑張って食べていました。私も発熱してすぐに味覚と嗅覚を感じなくなくなり、さらに変な味を感じるようになっていた中で、唯一食べやすいものでした。おそらくクッキー系の粉もので甘いものは食べられたと思います(栄養はないですが)。逆に食べにくい変な味がしたのは、おかゆ。苦いんです。あと塩分があるものは変な味がして気持ち悪く飲み込めませんでした。
自宅療養で買っておくべきモノ① 小型のモバイルバッテリー
ベッド周辺で常に充電でき、移動の都度抜き差しできれば問題ありません。先述したように高熱が続くと家の中でもいつ倒れるかわかりません。冗談抜きでベッドに帰れなくなります。実際に玄関前で突っ伏したまま救急に電話かけることもありました。
このことからスマホは絶対に肌身離さず持って移動してください。絶対。そんな時、モバイルバッテリーは便利です。できるだけ小型のものでスマホと一緒に手に持って移動できるものにしましょう。
バッテリーは防災の観点からもたくさんあるに越したことはありません、買っておきましょう。電気が復旧するまでの間スマホが情報源になるでしょうしね。
自宅療養で買っておくべきモノ② アイスノン
とにかく冷やさなければ、高熱に耐えきれません。凍らせる間も使えるように2つ買ってください。冷凍庫に入れる、出すだけならなんとか動けます。絶対に必要です。
タオルを濡らせば…と思う人もいるかもしれませんが、無理です。私も挑戦しましたが、39度を超えるとタオルを絞る力もなくなります。水を汲むこともできません。あまりのしんどさに、初日に組んだ水に片手を入れたまま、眠ることもできず時間をやり過ごしていました。こぼしたら大変なのでやめましょう。
番外編 効果がなかったもの、食べられなかったもの
うがい薬
発熱してすぐ焼けるような喉の痛みに襲われました。風邪や扁桃炎のレベルではない食道まで痛いんじゃないかと思うレベルです。まだ食欲はあったので無理やり食べていましたが、つらい。そこでイソジンをやってみたのですが、全く効果なし。普段の軽い風邪なら一発なのにだめでした。
VICKS メディケイティッドドロップ
これも普段お世話になっているので、喉の痛み対策でAmazonで即注文。一袋舐めきりましたがまるで効果はありませんでした。
おかゆ系
すぐに味覚嗅覚を失い、味がおかしくなりました。普段の風邪なら食べやすいおかゆはだめです。とにかく苦い、変な味がします。他の患者さんも同様に苦いというらしいので、不思議なことに同じように味覚が壊れているんだと思われます。なにもつけない白米や、うどんのほうがいくらかましです。
塩分の強いもの
強いと言っても普段食べている範囲のものです。特に醤油系の味付けのものは戻りが悪く、退院して数日すぎるまで食べられませんでした。
入院生活で困ったこと
やっと入院できることになった安心もつかの間、入院準備をするように保健所から連絡が入ります。解熱剤で熱が39度を下回ったスキに、必死に病院に持っていくものをまとめました。
一切の差し入れ、通販ができなかった ※病院によるらしい
当たり前ですが、コロナ患者は病院内で完全に隔離されます。私が入院した病院では、面会、物品の差し入れ、通販、全て禁止でした。
しかも、コロナなので100均に買いにいくことはもちろん、入院が決まったら即日入院なので誰かに買ってきてもらうことも間に合いませんでした。事前に買っておきましょう。
唯一の買い物は病院内の売店に売っている飲料、お菓子や缶詰、下着類などのみ。自販機もありません。精算は入院雑費と合算されます。(入院費は公費で賄われますが、着替えやタオルなどの雑費代は請求されます)他の方の体験談を読んでいると、通販のみ許可されていたというケースもありました。
これによって入院が長引いた際に着替えがそこをつきそうになります。また回復してきたときに病院食以外も手に入るものが限られます。本や雑誌などの暇つぶしも手にはいりません。
Wifiがなかった
これも病院によるかもしれませんが、私が入院していたところは患者が使えるWifiはありません。どこぞの高級病院でもない限りないんじゃないですか?詳しくないけど。
行動範囲も部屋と廊下とトイレしかありません。必然的にできることはテレビを見る(有料)か、持ち込んだスマホやタブレットしかありません。
通信量の上限が設定されているプランで低速になったら、LINEやTwitterのテキストは読み込めても、画像や動画は絶望的です。娯楽がなくなります。
テレビは私は不要だったので、必然的にスマホとタブレットで過ごしていました。充電問題については、自宅療養期間と違うので、後ほどおすすめの充電器、バッテリーを紹介します。
コロナで入院したときに備え買っておくべきもの
多くの人に役立ちそうな順に解説します。
コロナで入院したときに備え買っておくべきもの ① 充電器&バッテリー
充電器、充電ケーブル、コネクタの形状はTypeCとライトニング。色々考えなくてもこれひとつあれば全部解決します。
別途ケーブルを引き伸ばすのもいいですが壁のコンセントから充電ケーブルを伸ばすのは、邪魔でした。バッテリーのほうが長いコードの煩わしさもなく、本当に便利。購入時は防災的な観点で備えていて全然使っていなかったのですが、今回の入院で最も持っていてよかった!と思えたものでした。
なによりバッテリー付属のケーブルは早い!これ最重要です。手に持って使えないという方もいると思いますが、病院はベッドなので点滴中うつ伏せで見たり、椅子に座ってスマホをこのバッテリーにもたれさせてスタンドのように使って見ていました。
他にも、乗せるだけ充電もできる、iPadと同時に2台つないでも余裕で給電、夜寝るときに病院の壁コンセントに挿しておけば翌日一日に使う2台分の電力をまとめて補充、コンセントで充電中も給電可能!絶対これかって後悔することはないです。充電できるタイミングが限られる旅行先でも大活躍すること間違いないし。
重たいことだけが難点なので、普段携帯するというよりは、限られた時間で大量に充電したかったりする場面で使えます。
コロナで入院したときに備え買っておくべきもの ② 楽天モバイル UNLIMITED
楽天以外でも使い放題プランがあれば構いません。入院中の娯楽は有料のテレビしかないので、心の底から楽天に変えておいてよかった!と思いました。体はしんどいし、頭もぼーっとして映画など込み入ったストーリーは理解ができなかったんですが、音楽を聞いたりYou Tubeを見て辛い時間をやり過ごせたということはありました。1日の大半点滴をしている時期もあり、動きにくいのでどうしても、ベッドの上か座って時間をつぶすか寝てるしかないときもありました。
楽天モバイルに変えてよかったことは、速度がでるんです。YoutubeもアマゾンプライムもフルHD画質でサックサク。時間帯による低速化も気になりません。
普段リモートワークもあり、自宅のWifiを使っていると、せいぜい月5GBぐらいなのですが、入院中(8/25~9/6)は60GB超えて使ってました。使い放題さまさま。
楽天モバイルの反対意見で、都市部でもビルの位置や電波の受信機の場所によっては電波がまだ弱い、入りにくいということを言われますが、着実に改善しています。2021年8月現在では大阪に住んでいると不便に思ったことはありません。
過去遠出したときに山間部に近づいたときは全然入らなくて困りましたが、そういう地域に住んでいるわけでもなければ一年のうち多くて数回でしょう。たまに電波なくてもなんとかなりますよ。
コロナで入院したときに備え買っておくべきもの ③ 14日分の下着・肌着(目安)
先述したように、コロナ患者は完全隔離なので差し入れや購入ができませんでした。入院の説明の電話をもらった際も、最悪は売店で下着は買えるけど、好みもあるだろうし、毎日お金もかかるので、とにかく下着類はたくさん持って着るように、と言われました。入院といっても5日~ながくて1週間程度だろうと勝手に想像していたら12日もいました。早く帰りたい!と言ってこれ。
あくまで中等症Ⅰだった私の経験と、医師や看護師から部分的に聞いた話ですが、最初の数日間まずウイルスをへらす薬を点滴します。それで炎症がおさまりきらず、再度悪化を始めたため、ステロイドの使用が決まりました。ステロイドのようやく予定がまずは10日間だそうで、炎症が早く収まれば一週間程度で退院はできるそうです。私も8/25入院、8/30からステロイド治療を始め9/6に退院、約2週間の入院でした。)同室にいた方も聞こえてきた会話の内容から2週間程度の入院期間で先に退院して行かれたようです。)
これより伸びそうなら、毎日着替えることを少し我慢すれば数日は猶予ができます。なので目安として14日分としました。
高熱がでると、汗をたくさんかきます。思っていたよりも不快だったので、シャワーを浴びれなくても1日1回着替えるだけでもかなり気分がいいですよ。
※もちろん重症化すればこの限りではありません。多くの人が用意できる範囲で、大多数の人が退院できる期間を考えておすすめしました。思ったより期間が長くなりそうだ、量が必要なんだなぁと思ってもらえたら幸いです。
コロナで入院したときに備え買っておくべきもの ④ ワイヤレスイヤホン
これは安いものでも問題ありません。最近はダイソーの1000円ワイヤレスイヤホンが話題になりましたね。
私が入院していたときは4人部屋に2人程度で、入院後半は4人部屋に1人でした。もちろん他の方もいる場合はイヤホンは必須です。有線でも構いませんが、不便です。体には心電図、酸素飽和度の測定器が24時間ついているし、点滴もして線だらけ。ベッドで横になったり起き上がったりもありました。入院中の動きを考えると絶対ワイヤレスがおすすめです。
紹介しているのは私の今のメイン機、JBL CLUB PRO+ TWSです。コスパでいえば控えめに見積っても最強。数万円のプレーヤーに数万円のイヤホン、10万円を軽く超えるセット使っていたことがありましたが、遜色ないですよ。未だにスマホとこのイヤホンだけでこんな音が出るの!???って、思っています。技術の進化がすごすぎて信じられません。
高いなぁと思った方は、サブ機で使っているSOUNDPEATSもおすすめ。ほとんど行くことなくなったオフィスに置きっぱなしにしています。リーズナブルにもかかわらずバランスがよく解像度も高いので、これ以外のモデルも見てみてください。
コロナで入院したときに備え買っておくべきもの ⑤ スリッパ
入院中はとにかくベッドとそれ以外を行き来します。入院当初は食事も一切取れず寝たきりに近かったんですが、点滴で薬と栄養を入れてもらえるので、3日程度で熱はあってもある程度動けるところまでは回復しました。
その時入院時に履いてきた靴では不便です。スリッパがあるのとないのでは、ベッドから起き上がるときの手間が全然違います。高級なものである必要はありません。退院時に捨ててくるつもりでOKです。
私は旅行などに持っていくためにストックしていた、ホテルの内履きに使うような使い捨てスリッパをいくつか持っていったので数枚持っていき、数日ごとに新しくしていました。清潔ですしね。ベッドの左右において置くと降りる方向も気にしなくて良くて便利でしたよ。
注意点としては、かかとのないスリッパを禁止している病院もあるそうです。転倒防止とパタパタ音がすることの苦情を防ぐため。私の使い捨てスリッパでも音は問題ありませんでしたが、病院のルールなら仕方ないので、かかとのあるサンダルタイプを備えたほうが確実かもしれません。
ご自身に合うものを探してみてください。
コロナで入院したときに備え買っておくべきもの その他
・マスク
コロナ病棟であっても、トイレに行く際や防護服を着た看護師との接触時もマスクをつけるようにいわれます。私が入院していたところではマスクの配布が週に1度1枚なんです。昨年のマスクが枯渇したタイミングの制度のままらしいんですが、自分で用意する必要がありました。
・割れないコップ
私の入院先は水は都度使い捨ての容器で提供されたので不要でしたが、コップの持参を求められる場合があるそうです。しかも割れないものの条件付き。落とした際のことを考えてでしょう。
使い捨てのプラコップやプラスチックのタンブラーなどがあれば対応できそうです。100均のものでもいいと思います。普段使いできますしね。
・アルコール消毒
これも病室前にありますが、ジェルタイプでベタつくのが嫌でした。携帯用のスプレーを持っていたのでそれを使っていました。
・味変アイテム、ふりかけなど
コロナは多くの人に味覚嗅覚障害が現れるので不要かもしれません。幸いにも味覚が残っている人は病院食が食べにくい、または、おかゆなどで味がなく食べづらい場合に、ふりかけなど塩ぽいものがあるといいかもしれません。
私は早々に味覚が消え、一部変な味がするようになったので、食事を取れるようになって数日は体の中に入れるだけの作業。味がしないなりに食べれるようになったのは後半の1週間程度でした。
・コンタクト
メガネ派の方は問題ないですが、コンタクト派の方は忘れず、洗浄液なども持っていきましょう。ワンデイもいいんですが、いつまで入院になるかわからないので。私はワンデイを10日分持っていたのですが足りず…荷物になっても普段の新しい1monthコンタクトと洗浄液を持参すればよかったと思いました。
リアルなまとめ
いざ感染すると本当にたくさんのものが必要になります。元気だったときは考えもしなかった不便が降りかかります。自由に行動して買い物ができたときとは大違い。ちょっとしたことが本当につらいですよ。陽性になり無症状でおわりそうもなければ、すぐに通販しましょう。注文しても早くて翌日です。この1日が耐えられないかもしれません。
またコロナはすぐに39度超えるのが当たり前になって、何もできなくなることも珍しくありません。できれば普段から備えておくことを本当におすすめします。
ひとりでも私みたいなつらい思いをしなくてすむように、願ってやみません。
読んでくれてありがとう!ほかの記事も見てね!